そろそろマッチョイズムについて一言言っておくか

言うのと言わないのとには大きな違いがあるということだと思う。普通の人であれば相手が誰であろうと女の人に向かって「あなたブスですね」って言わない。いやまあ隠れて言う人はいますけどね。でも公共の場で誰々はブスだ!って声高に主張する人いないですよね(名誉毀損だからですけど、そうじゃなくてもする人はいないと思います)。ところがマッチョイズムになるとその常識が崩れてしまう。マッチョイズムに我慢がならない人というのはイズムの「押しつけ」に我慢がならないか、言われるたびにへこんでいるか。なんとかの品格に置き換えて考えてみればわかるのではないでしょうか。おまけに、マッチョイズムが登場する文脈というのはだいたい自分は弱いという自覚を表明する人を折伏するときなのだから質が悪いと思いませんか。いや、この話題はよく燃えるので、異なる立場に立つものどうし、互いが互いに議論を呼んでしまう側面はあると思います。でももっと私たちは別に語ることがあるのではないでしょうか。この類いのイズムの押し付けに気分を毒されている方はネット上のあらゆる言説から距離を置くことをぜひお薦めしますよ。はてブ2chを見るのを控え、検索も何か調べものがあるときくらいにセーブしましょう。

最初は「マッチョイズム」でなく「自己責任論」でしたが、自己責任論というのはもともとイラクの人質事件の文脈で登場してきた、ネガティブかつ比較的重い意味を持つ言葉なので、改めました。